物理・化学・生物について説明していきたいと思います。
これらは、勉強する内容は複雑なのに対し、実際の問題が解けるようになるまで非常に時間がかかる科目です。
うまく勉強しないと時間だけが取られてしまいます。
上手に勉強するために、ここではポイントなども説明できたらと思います。
薬学部は2〜6年生前半向けの参考書が充実していない‼︎
そんな考えから広い範囲の学生が利用できるような要点集を作成しました。
⑦化学
化学はある程度でそうな範囲を絞って勉強するといいと思います。
私の場合、反応機構の方が理論建てて覚えることができるため、覚えやすかったです。
酸性度、置換基効果、Sn反応、E反応、NMRなどは結構出てくる割に、そこまで難しくないと思うので、優先的に覚えたほうがいいかもしれません。
複素環の名前等は本来覚えなければいけませんでしたが、記憶力がないのと、時間がなかったため諦めました。
生体分子や医薬品の化学構造は難しい部分だと思います。
一部、生物の知識も入ってくるため、より複雑化してきます。
正直、詳しく覚えたからといって、それが出てくるとも限らないため、優先順位を下げて大丈夫だと思います。
生薬は、無理です。
相当余裕のある人でないと、覚えきることは不可能だと思います。
実際、私の周りで生薬を勉強していると言う人はほとんどいませんでした。
特に基原植物は、薬用部位など覚えることが膨大にあるため、私は最初から諦めていました。
諦めも肝心
ただ、生薬の副作用は漢方とも関連があるため、覚えておいたほうがいいと思います。
また、生合成経路は、法則があるため、覚えやすく、点にも結びつきやすいのでやって損はないと思います。
漢方は、治療などにも結びつくため、生薬よりも大切になってきます。
がん治療時に使用するものもあるため、複合問題にも出やすいと思います。
覚える量は多いですが、特徴のある漢方をまず覚え、ほかは大まかに、「この植物が入っているからこんな作用がある」程度でいいと思います。
生薬に興味が出るかも‼︎薬師が挑む後宮ミステリー:薬屋のひとりごと
⑧生物
得意不得意が分かれる科目だと思います。
私は、大学に入る前の生物の知識がほとんどなかったため、苦手でした。
糖、タンパク質、脂質は生合成、分解など非常にややこしいです。
これを覚えるなんて不可能だと思いました。
一方、ビタミンは衛生の範囲でも習います。
問題に出やすいが、ある程度の知識でカバーできるため、非常にお勧めです。
微生物は、薬理や病態で近いことをやるので、時間がない方やある程度理解している方は飛ばしてもいいと思います。
意外と点が取りやすいのは免疫だと思います。
生物らしい範囲で、ある程度内容量はありますが、そこまで難しくないため、糖代謝などが複雑すぎて手がつかないと言う方は免疫を先にやるのがおすすめです。
私も生物の範囲の中では、免疫を1番最初にやりました。
核酸は、抗がん剤を理解する上でも非常に重要になってくるため、ややこしいですが、必ずやっておいたほうがいいと思います。
ピリミジンヌクレオチドの生合成などは5-FUにも関係するため、嫌だとは思いますが勉強した方がいいと思います。
めっちゃ嫌だった〜
機能形態の範囲は、病態にも関係するため、私の場合は、病態の時に一緒に勉強していました。
直接生物の点にはつながりにくいですが、病態や薬理などの問題で知識が必要になるため、結果として点を取れる可能性が高くなってきます。
免疫をマスターできる神漫画:はたらく細胞
⑨物理
みなさんご存じの通り9科目中最も難しいです。
特に理論は見ただけでやる気をなくすような問題がたくさん出てきます。
理論の点数をあげようと、勉強するのはあまり賢くない選択かもしれません。
どうせみんな点取れないよ‼︎
そのため、物理は必須問題、複合問題を解けるようにするための勉強したほうがいいと思います。
紫外可視吸光度測定や電気泳動などは、他の範囲と比べると、問題がそこまで複雑化しにくい傾向にあると思うので、それぞれの特徴を比較して覚えると点数につながると思います。
とは言っても、やはり物理の問題は難しいので、最悪時間が足りなくなってもいいように、私は1番最後に勉強しました。
放射の範囲は物理の中で唯一、点取りが期待できると思います。
特に、放射性医薬品は複合問題で出やすいです。
そのため、物理ではまず最初に勉強するのがおすすめです。
物理・化学・生物で大切なこと
これまでに述べたように、物化生は非常にめんどくさいです。
そのため、自分が点を取れそうなところを勉強し、無理そうなところは諦めるという、
「取捨選択」が鍵になってくる科目だと思います。
「どんなに勉強しても絶対に点が取れないだろう」という範囲があるので、そこには絶対に触れない「諦める勇気」も必要です。
どんな難しい問題でも同じ1点なので、まずは物化生以外の範囲を勉強し、時間があったら、物化生で点を取れる範囲を増やしていくのが、時間のない国家試験において最善だと思います、
衛生、法規についての各論はこの記事に記載してあります。よければご覧ください。
薬剤についての各論はこの記事に記載してあります。よければご覧ください。
実務、薬理、病態についての各論はこの記事に記載してあります。よければご覧ください。