今の薬学部の国試勉強はやりすぎ‼︎
日本の受験勉強全体に言えますが、受験生に対し、様々なものを犠牲にさせすぎです。
スマホ、SNS、ゲーム、TV、youtubeなどの娯楽を禁止させ、長時間の勉強時間を強制してきます。
受験生の身体や精神の健康を考えていません。
当時の私はそれに疑問を持っていたため、それらの行為は一切しませんでした。
けれど、その時は国家試験を受けていなかった為、その行為を否定することはできませんでした。
しかし、今は違います。
受かった今だからこそ、「今の国試勉強が間違い」だと言えます。
今の風潮を少しでも違和感を感じた方が、最後まで見ていただけたら幸いだと思います。
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順位信仰がおかしい
大学内では、模試で上位何番だったなどの会話があると思います。
こういった話を聞くと、どうしても他の人よりも順位が高くなりたいと言う気持ちが出てきてしまうと思います。
司法試験などでは、得点が高い人から順位が与えられ、合格者へ公表される制度となっています。
上位の場合、裁判官や検察官への就職が有利になるそうです。
しかし、薬剤師国家試験は違います。
順位は公表されませんし、順位や点数が就職に有利になることもありません。
薬剤師国家試験は、上位で合格しようとギリギリで合格しようと同じです。
順位は、合格ラインである7割前後では比較という意味で必要かもしれませんが、高すぎる順位は意味を成しません。
無意味なことにこだわる必要はない(断定)
しかしながら、いまだに高順位を目指させ、学生たちを競わせる雰囲気があります。
この原因としては、「模試自体に上位何%というランク付けを表示しているため」だと思われます。
模試のため、順位が出ることは必要ですが、ランクまで出てきます。
これが順位信仰を助長させてる原因だと思います。
Aブロックは上位10%以内
Bブロックは上位30%以内
Cブロックは上位50%以内
Dブロックは下位50%未満
Eブロックは下位20%未満
このように、細かく分けています。
しかし、本来ここまでの分類は要らないと思います。
国家試験の合格率はその年によりますが、大体70%くらいなので、本来は、順位が60%以上、70%前後、80%以下の3つで充分だと思います。
学生に危機感を与えるために細かくブロック分けをしているのかもしれませんが、不要だと思います。
上位50%が上位30%になろうと合格に変わりはありません。
国家試験後に順位の話をしている人なんていない‼︎
むしろ、上位30%になろうとして、自分のキャパを超えた勉強をしてしまい、身体を壊してしまったら、元も子もありません。
薬剤師国家試験の勉強には、もっと余裕が必要だと思いました。
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勉強方法がおかしい
薬剤師国家試験だけでなく、全ての受験勉強にいえますが、生活を犠牲にさせすぎです。
スマホ禁止、テレビ禁止、SNS禁止、ゲーム禁止、youtube禁止、旅行禁止、などあらゆる娯楽を禁止させ、長時間の勉強時間を強制してきます。
今までの習慣を辞めてまで勉強をするのは、意味がないと思います。
もちろん、メリハリのない人がこういったものを禁止をするのは、自由だと思います。
しかし、この勉強法が、すべての人に当てはまるのかと言われると、そうではないと思います。
ゆるゆる勉強法
私は
・YouTubeや動画サイトをつけながら勉強
・ラジオや音楽を聴きながら勉強
・定期的な旅行、買い物
・寝る時間、起きる時間を固定しない
・勉強時間を固定しない
など、ネットなどで書かれている「やってはいけない典型的な勉強方法」を行っていました。
でも、これには自分なりに理由がありました。
YouTubeや動画サイトをつけながら勉強
ラジオや音楽を聴きながら勉強
これらは「一つの物事に集中しろ」などの批判があります。
しかし、私はとにかく勉強中の苦痛を和らげるという意味で行っていました。
ただ勉強のみをやるとなると気が重くなります。
机に向かうのも嫌だ…
そういった際、勉強をやると、「YouTubeや動画が見れる」「ラジオや音楽が聴ける」とすり込ますことにより、毎日自分なりにモチベーションを上げていました。
人によって感覚は異なりますが、自分としては目と体を動かして勉強している間、耳は空いているため、せめて耳だけでも楽しい情報を聞きたいと思い、行っていました。
勉強中に美味しいものを食べるなど、五感のうち、せめてどれか一つでも楽しいことがあると違ってくると思います。
この方法は、国家試験だけでなく、薬学部6年間続けていたのですが、途中で勉強をやめたり、集中力がなくなったといったトラブルが起きた事はありませんでした。
おそらく、ただただ勉強しているだけでは精神が壊れていたと思います。
定期的な旅行、買い物
これについては、「国家試験が終わったあとやるべきだ」「そんなことをやる暇があるならとにかく勉強をしろ」などと言われることがあります。
しかし、人間の張り詰めた勉強には限界があります。
ずっと1年間勉強したり、国家試験後まで旅行や買い物といった娯楽をお預けにするのは非常にストレスが溜まるものとなります。
こんなストレスが溜まった状態で、1年ももつわけがありません。
定期的な息抜きが必要です。
私の場合、学校のテストが終わった際や、模試が終わったときなど、何かの節目節目に旅行に行っていました。
とても良いリフレッシュになり、また次も頑張ろうという気持ちになれました。
定期的なリフレッシュを入れたことによって、長い国家試験を乗り切れたのだと思います。
寝る時間、起きる時間を固定しない
勉強時間を固定しない
「国家試験に向けて朝型に変えろ」「国家試験を想定した時間にしろ」「一日最低10時間は勉強しろ」など言われました。
しかし、集中力は日によってムラがあります。
雨の日や低気圧等の影響で体調がだるくなることもあったり、夜は静かなため集中できるなど、まちまちです。
そういった体調の変化を無視し、決まった時間に勉強するのは、逆に効率が悪いと考えました。
そのため、「寝たい時に寝る。起きたい時に起きて勉強する」を徹底していました。
私自身、一時期は朝型で長時間やっていたのですが、全然合いませんでした。
無理矢理勉強しているため、体はだるく内容が頭に入って来ません。
そんな勉強法よりも、不規則であっても、集中できる自分に合った勉強法の方が大切だと思い切り替えました。
このように、本来禁止されるようなことをやりまくった勉強法でも、結果として国家試験に受かっています。
こんなテキトーな勉強法でも大丈夫‼︎
過度な娯楽の禁止は、体調不良など逆効果になるため、なるべく行わない方がいいと思います。
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大切なこと
薬剤師国家試験の勉強をする上で最も大切な事は、「無理をせず、精神や身体を壊さずにいること」です。
薬学部では試験が多く、その度に身体を壊していった人を数多く見てきました。
精神を病んだり、大学に来なくなるなど重症の人もいました。
こういった話は表には出てこない…
そうなると、国家試験どころか、日常生活をも壊しかねません。
もっと自分を大切にし、追い詰めず、余裕のある国試勉強することが、現在の薬学部では必要だと思います。
これを見ていただいた方は、こんな適当な勉強法をした薬学生でも合格できているのだと思い、もっと気楽に勉強していただけたらと思います。