薬局実習先は5年生の期間を過ごす上だけでなく、将来の就職先の参考にもなるため、大変重要です。
「なんとなく家から近いから」と安易な理由で選ぶと後悔することになるかもしれません。
実際、私の周りでも多くの人が実習先を後悔していました。
そのため、今回、薬局実習先を選ぶ上でのポイントを記載し、少しでも自分に合った実習先を決める手助けになればいいと思います。
本格的な薬学部のおすすめ参考書、教科書、問題集はこちらに記事にしました。頑張って書いたので見ていただけると幸いです。
気軽に見られる薬学生オススメ漫画・書籍はこちらに記事を書きました。息抜きやモチベーションアップの参考になれば幸いです。
薬局実習先を決めるポイント
薬局実習は、選択の幅が広いです。
忙しい薬局から閑散とした薬局まで様々選べるため、実習先によって「薬剤師像」が大きく変わる可能性もあるので、よく考えて実習先を決める必要があります。
実習後から「薬局勤務は嫌だ」と言い始めた人もいます
アニメも大ヒット‼︎薬師が挑む後宮ミステリー:薬屋のひとりごと
①薬局の場所
やはり、まず薬局の場所ですね。
私の友達もほとんどが薬局の場所で実習先を決めていました。
しかし、場所といっても様々あります。
まず、「実家か下宿先か」です。
大学が遠方のため、下宿をしていると言う人も多いと思います。
実務実習は11週間もあるため、大抵の場合、実家近くで実習を受ける事が可能です。
「実務実習調整機構」は広く候補をピックアップしているため、ほとんどの都道府県に対応しています。
実家でのメリットとしては、
- 住み慣れた場所で実習を受けられる
- どの薬局が忙しいなどの想像ができる
- 衣食住を家族と過ごすことができるため、負担が少ない
などが挙げられます。
下宿先でのメリットとしては、
- 受け入れ先の薬局が学生に慣れている場合が多い
- 複数学生を受け入れている場合、知り合いと一緒に実習が受けられる可能性がある
- 大学からの急な呼び出しにすぐ対応できる
などが挙げられます。
これは、どちらが良いというのは難しいです。
結局は、薬局次第で良くも悪くもなるので、自分に合った方でいいと思います。
長い実習を乗り切れそうな場所で
薬局実習のお守り‼︎これがあればどんな無理難題の服薬指導がきても大丈夫:薬効別服薬指導マニュアル
「忙しい薬局か静かな薬局か」でも変わってきます。
忙しい薬局の例としては、大病院付近にある門前薬局です。
病院が目の前にあるので、患者はひっきりなしに来ます。
忙しい薬局のメリットとしては、「様々な処方箋に触れることができる」ことです。
デメリットとしては、「忙しいため、きちんと指導されないまたは放置されることがある」「ただただ雑用をさせられる」などがあります。
静かな薬局のメリットとしては、「じっくり薬剤師が指導してくれる」ことです。
デメリットとしては、「処方箋があまり来ないため、勉強になりにくい」「指導薬剤師が合わなかった場合、つらい」などがあります。
私の実習先は、忙しい薬局でした。
確かに、いろいろな処方箋を触れることができ、様々な症例に触れることができました。
ただ雑用が多かったのも事実です。
主に、指定された薬を取る「ピッキング」をやらされることが多いです。
これは忙しい薬局ではどこも共通のようで、友達の中には、「薬局実習中はずっとピッキングマシーンと化していて、それしかしてなかった」と言ってる人もいました。
忙しいと薬剤師の対応も雑になりがちで、薬剤師同士の怒鳴り声が聞こえることもありました。
壮絶な日もある
ただ、静かに薬局に実習した友達の話を聞くと、それはそれで大変だったと聞きました。
「指導薬剤師がめんどくさく、嫌な質問ばかりしてくる」「勉強不足を必要以上に指摘してくる」など、指導薬剤師の性格によって大きく変わってきます。
こういったミスマッチが起こらないように、事前に薬局を訪れて、忙しさの様子を観察するといいと思います。
私は、忙しすぎず、静かすぎない中間の薬局が安定していると思いました。
私が薬局の場所としてお勧めしたいのは、
「近くに食事を食べるところや遊ぶところなどがある薬局」です。
私はこれを重要視していました。
11週間もある薬局実習で娯楽がないとなかなかきついです。
私は、昼休みに外出し、リフレッシュしていました。
薬局の中でお昼を食べると、薬剤師と食事時間が被るなど、なかなか気まずい時も多いです。
外に出れば、気分も晴れます。
私自身、こういったリフレッシュがあったため、忙しい薬局でも11週間乗り切ることができました。
すごいオススメ
近くにショッピングモールなどの商業施設があればより楽しくなります。
主要駅の近くなどでは、そういった施設も多いと思うので、そういった薬局を狙って行くのもいいと思います。
②営業時間
「営業時間」これが意外と盲点です。
基本的に、実習時間は朝の9時から夕方の5時までです。
しかし、友達の中では、朝の10時から開始で終わりは夕方の5時までという薬局で実習を行っている人がいました。
羨ましい‼︎
開始時刻が遅い薬局だと、実習開始の時間も遅くなるのです。
その逆もあり、終業後に勉強会がある薬局では、実習時間が長くなることもあります。
私も、何回か勉強会に出る機会があったため、実習時間の延長がありました。
もちろん、実習時間が短ければいいと言うものではありませんが、11週間も実習するので、1時間開始が遅いというのは、体力的にも精神的にも非常に楽になると思います。
そういった、営業時間を参考にするのもありだと思います。
営業時間も事前に確認すれば良かった(後悔)
指導薬剤師によく勉強していると褒められる‼︎薬剤師になっても役立つ:薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100
③従業員の人数
人付き合いをする上で重要です。
従業員が多いと、それだけ人と接することも多くなります。
そのため、薬剤師と合う人合わない人も出てくると思います。
従業員が10人以上にもなると、学生へのあたりが強い人も出てくると思います。
しかし、こういった人が従業員の少ないところにいないとも限りません。
従業員が2人で、そのうち1人がこういう人だった場合、避けるのは難しいです。
私の場合、従業員が多い薬局でした。
私には、これが意外と合っていました。
もちろん、学生に厳しい人も何人かいましたが、優しい人もいました。
何か質問があった場合は、その優しい人に聞けば良いので、実習に支障がありませんでした。
多くの従業員がいるところは、逆に学生が質問する従業員を選べるので、実習しやすいと思います。
優しい人を見極めるのが大切
また、大きな薬局だと薬剤師以外に受付など医療事務の方もいるため、薬剤師のみの薬局よりも人間関係が開かれています。
薬剤師が全てを回している実習先だと、閉鎖的な空間のため、良くも悪くもそれが全てです。
雰囲気の悪い場合でも、ずっとそこにいるしかいません。
しかし、受付が分かれている場合だと、そちらに避難することも可能です。
実習が慣れてくると、ある程度、自分で自由に動けることがあります。
納品や受付などは医療事務の方がやることが多いため、そちらに避難することができるのです。
修羅場は回避するべし
もちろん職場の雰囲気次第ですが、自分の人付き合いのスタイルに合わせて、決めるのもいいと思います。
④受け入れ実習生の数
大きな薬局の場合、実習生を複数受け入れているところがあります。
私の希望した薬局は、私以外にもう1人実習生がいました。
これが意外とよかったです。
実習生が1人だと、全て自分で動かねばならないため、心細いです。
怒られる時も1人です。
慣れない場所で一人はツラい
しかし、他にも実習生がいる場合、一緒に行動できます。
作業も分担することができるので楽です。
何か質問する時も、どちらかが質問すれば良いため、交互に行うことで、1人の負担を減らすことができます。
怒られる時も一緒が多いです。
雑談や他の学校の情報なども知ることができるため、実習のつらさを紛らわすこともできます。
そのため、実習がスムーズに進みました。
ただ、実習生同士で性格が合わなければ、悲惨なことにもなります。
「必ず複数の実習生がいたほうがいい」ということにはなりませんが、他の実習生がいた方が気が楽なのも事実です。
私の知る限り、薬局で「同じ大学の生徒同士が同じところに実習しに行った」と言う話は聞きませんでしたが、もしできるのであれば、知り合い同士で行き、お互いを励まし合うこともいいと思います。
ちなみに、病院実習では、同じ大学の生徒同士、同じところに行くことが可能な病院もありました。
これについては、また病院実習の時に説明したいと思います。
説明不要‼︎アニメも漫画も大人気:呪術廻戦
⑤実習先の設備
最後は、実習先の設備についてです。
設備によって実習でやらされる業務が大きく変わってきます。
特に、一包化や散剤の調剤で、機械があるのとないのでは大きく変わってきます。
機械がある場合、錠剤や散剤をその上に置くだけでいいので、非常に楽です。
しかし、機械がない薬局では、手で分けなければなりません。
そうなると、非常にめんどくさいです。
私の友達が機械のない薬局でしたが、話に聞く限り非常に大変そうでした。
そのため、事前に薬局の内装等を見て、きちんと機械を導入しているか確認すると、実習にする際、楽になると思います。
機械の方が確実だしいいよね
コメント